■βリーグ開始へ向けた今後の展望について
PUBG JAPAN SERIES大会運営チームです。
現在大会運営チームへチームや選手を含めコミュニティからも様々なご意見を伺っております。
その中でも特に多いご要望について大会運営チームから今後の展望を含めてご説明させて頂きます。
1.FPPモードについて
大会運営チームでも主に欧米の大会ではFPPが主流になっており、主にTPPを採用しているアジア圏の大会とルールが異なっている事を認識しております。
大会運営チームの基本スタンスとしましては、国際ルールとして統一されたものがPUBG Corp.から発表されればすぐにそのルールに準拠して、国内ルールを制定する予定です。
現時点ではPUBG Corp.でも統一ルールというものは制定されておらず、各オーガナイザーと協議しながら定めているのが現状です。
大会運営チームでもIEMやG-STARのルールをベースにしながらPUBG Corp.と協力して大会ルール制定を行っております。
すぐにFPPモードを大会ルールに追加しない理由としては
・国内の多くのプレイヤーは以前KR/JPサーバーからFPPモードが削除されたように、TPPモードでプレイされていること。
・TPPモードとFPPモードの配信における見え方は異なっており、視聴者によっては全く別の配信コンテンツとなること。また人によっては所謂FPS酔いなどの症状を引き起こす可能性があること。
大会運営チームとしましては、選手の皆様に世界大会で戦えるチャンスを提供するという目標を持ちつつも、視聴者が楽しめる配信コンテンツ作りもしたいと考えております。
その上で、アジア大会でもFPPが主流となる可能性はあることは認識しておりますので、βリーグ以降は大会ルールとしてTPP/FPP混在の大会ルールに変更する予定です。
大会ルールへのFPPモードの追加はPUBG Corp.と協議しつつ選手や視聴者、コミュニティの意見を取り入れつつ最善の形で行うことを目標にしておりますので、今後も調整を続けプロリーグへ向けた大会ルール制定を行います。
2.ミラマーの追加について
現在韓国地域で実施されているカスタムサーバーを使用した練習試合(Scrim)では徐々にミラマーが取り入れられ、アジア大会でも採用される可能性が高くなっております。
しかし大会運営チームではミラマーにはオブジェクトバグなど未だに発生を予期できない不具合があると考えております。
韓国地域の練習試合では問題は発生していないというご報告をPUBG Corp.より受けておりますが、公式大会において何かしらの問題が発生することは大会運営チームとしては避けたく、現時点では採用を見送っております。
大会運営チームとしましてはアジア・欧米などで開催される世界大会へ日本からチームを送り出すという大会主旨がございますので、まずは入れ替え戦やオンライントーナメントなどで取り入れつつ、βリーグにて採用出来るか調整しております。
3.キルポイントの増加について
キルポイントを増やす事でキルの比重が大きくなり、各チームが積極的になりよりアクティブなゲーム展開が期待出来るというご意見を頂いております。
大会運営チームでも全体のバランスを取りつつも視聴者の皆様にとってより面白い試合展開をお見せするために、ランキングポイントの設定はPUBG Corp.と共に慎重に制定させて頂いております。
キルポイントを高得点に設定していない理由としては
・「最後まで生き残った(ドン勝)したチームこそが1番名誉がある」というのがPUBGというゲームにおける大前提となっております。この前提を崩すことは大会運営チームもPUBG Corp.も望んでおりません。
「何がなんでも生き残る」ためにプレイするからこそ「最後まで何がおこるか分からない」ドラマが発生すると考えております。
また、キルポイントを上げても総合ランキング順位へはほとんど影響がなく、キルポイントを増加させることと選手が積極的に撃ち合うことについての関係性はまだ証明されていません。
以前韓国地域で実施されていた大会では、PJSより高いキルポイントが設定されておりました。その結果、キルに対する比重は高くなり、短期的には効果があったかもしれませんが、長期的な視点でみると本来意図していたチーム全体をアクティブにさせるという目的は達成できませんでした。
またランキングを見てみると、キルポイントを獲得しているのは数チームだけであり、順位ポイントと高いキルポイントによって上位数チームとそれ以外のチームとの差が広がってしまいました。
その結果、大会期間中の前半においてランキング順位が固定されてしまい、最終戦開始前に優勝チームが確定してしまっている大会もございました。
以上を踏まえて、現在PJSではキルポイントを5ポイントとさせて頂いております。ただしこのポイントも、今後世界統一ルールが制定された際にはPJSでもそのルールに準拠していく予定です。
最後に
PUBGはまだ発売されて1年しか経過していない新しいゲームタイトルです。国内外で賑わっている多くのe-sportsタイトルと呼ばれるゲームの多くは既に何年も失敗と成功をくりかえしながら成長を続けています。
大会運営チームとPUBG Corp.もこのゲームに今までにない大きな可能性を感じており、大会運営から配信演出やオブザーバーなど日々トライアルアンドエラーを繰り返しております。
皆様から頂いたご意見は全て目を通して、大会運営チーム一丸となって、チームと選手のため、視聴者の皆様のため、そしてコミュニティのためによりよい大会と配信コンテンツ作りに取り組んでいきます。
今後ともPUBG JAPAN SERIESをよろしくお願い致します。
PUBG JAPAN SERIES大会運営チーム一同
※内容に齟齬がないように修正致しました。